お金の神様
極貧からの脱出。お金持ちになる方法、心と体の改善方法。
このページは自己破産体質改善を目的に書かれたエッセイです。
些事（ささいなこと）が出来る人、出来ない人
細かい事、目の前のやらなければいけないことをてきぱきとこなせる人がいる一方、些事は苦手という人もいる。人間大きな事が出来れば、小さい事はやらなくても良いかと言えば、そうではない。大を為す人で些事をおろそかにする人はいない。
倉庫会社経営者の山本さん（仮名）は、近隣の競合倉庫会社を買収しようとした。先方のオーナーは売る気だったが、オーナーの息子が社長をしていて、内心反対のようだ。自分の地位を守りたいのだ。山本さんは先方を調査している経理部長の田中さん（仮名）に、「2代目社長は、細かい事が出来る人か？」と聞いた。
すると田中さんは、「典型的な2代目で性格は良いが、細かい事はすべて部下に任せているようです」と報告した。すると山本さんは、「2代目社長を社長のままに、些事をしている側近はやめてもらって買収の話を進めるように」と田中さんに指示した。田中さんは少し心配して、「でも社長を替えなくて大丈夫ですか？」と聞いたところ、山本さんは「細かい事をしない社長は怖くない。いないも同然だ」と答えた。程なく買収は成功し、山本さんは二代目社長の側近に自分の部下を送り込み、子会社となったこの会社の経営も滞りなくこなせるようになった。
この話は登場人物の名前以外は実話である。大局的な判断、優れた方針も、些事の積み重ねで実行されていく。些事をしない人は、方針ばかりを考える夢想家に等しい。
お金の悩みを抱えている人も、その解決には些事が大切だ。このホームページで些事を学び実践して欲しい。では、些事が苦手という人はどうすれば良いか。些事が出来る人を味方にして、こなしてもらうに限る。若林事務所は些事をこなす味方になる。
福の神は貧相
知り合いの若手エンジニアが大学を卒業し就職するとき教授から聞かれた。「卒業に当たって心配事はあるか」という内容だった。彼は、「奨学金をもらっていたので500万円ほど借金があります。返済の事を考えるとちょっと」と言葉を濁した。教授は「それは残念だったね。もし君の借金が5000万円あったらきっと君は大成功出来るのに」と言ったそうだ。
別の話。在る若手女性経営者が知り合いのIPO経験者の経営者に相談に来た。近頃業績がおもわしくないのだ。「お話を聞かせてください。」と先輩経営者。「会社を立ち上げたときに、月に200万円黙っていても入ってくる美味しい仕事があったのですが、震災の影響でその仕事をくれるはずだった人が復興業務に専心することになってしまったのです。」するとその先輩経営者は「それは良かった。貴方はその時成功のチャンスをつかんだ事になります。でその後どうしましたか？」するとその女性経営者は「父から1000万円融資を受けて、自分で一からビジネスを立ち上げましたが、残念ながら利益を生む前にその1000万円が無くなりかけています。」すると先輩は「うーん、その天から振ってきたような1000万円は少し残念でした。もし出資者がいなければ、今頃は黒字になっていたかも知れません。一見アンラッキーと思える出来事が実は自分に成長をもたらすいい出来事だったり、美味しい話は実は失敗への入口だったりします。そのような経験は無いですか？」
女性経営者はかつてアメリカでの経験を話し始めた。自分でも納得したようだった。
貧乏神の外見は金満に見える。フェラーリに乗っている貧乏神を私は知っている。一方福の神の外見は貧相だ。中古のホンダカブ（５０ＣＣのバイク）に乗っていたりする。実際の人間も本当の金持ちほど実生活は質素。世界第二位の金持ちのウォレンバフェット氏は日本で言えば埼玉県に当たる、ニュージャージー州の質素な家に住んで、中古のセルシオに乗っている。一方、外車に乗ってエルメスの靴を履いているので金持ちかと思ったら、4畳半に住んでいて、食費を切り詰めているような人は意外に多い。
今自分の置かれている状況が不幸に思えても、もしかしたら福の神がくれた成功への階段かも知れない。前向きな気持ちで困難に対峙したいものだ。
朱に交われば赤くなる
異性にモテない人の中にいると本当にもてなくなる。「モテる人と一緒にいろ」といったのは某新宿ホストクラブ有名店のオーナーだ。お金持ちの友達が多いと10年後に自分もお金持ちになる可能性が高くなる事はアメリカの統計で証明されている。
朱に交われば赤くなるということわざは皆知っているが、自分の事として交友関係で実践している人意外に少ない。自己啓発書ベストセラー「ユダヤ人大富豪の教え」の著者本田健さんは、後ろ向きな人を避け始めてから運が開けてきたと言っている。今なお金の問題で苦労しているあなたは、過去の交友関係に問題はなかったであろうか？ 同じくお金の問題で苦労している友人が多いなら、多少背伸びしてでもお金に余裕のある友人を作る事を心がけてほしい。お金に余裕がある友人が増えたな、と思ってから３年後の経済状況を予想してほしい。実際に３年経って当時を振り返り当時の予想と現在の結果を比べてみて感慨にふける人が多い。この実験をした人のほとんどが３年前の予想を遥かに超える豊かさを手に入れているからだ。
