極貧からの脱出。お金持ちになる方法、心と体の改善方法。
このページは自己破産体質改善を目的に書かれたエッセイです。
自由時間が多いと無駄な出費が増える。東京の20代の独身OLは急に時間が空いたときの過ごし方を、
買い物
外食
飲み会
としている。どれもそこそこにお金がかかる。
アメリカニュージャージー州の2006年の調査で、個人資産200万ドル(1億5000万円)以上の資産家の休日の過ごし方を調べると、
1. 友人とホームパーティ
2. ジョギング、ハイキング、その他運動
3. 美術館、博物館
4. 自宅で読書
5. 音楽鑑賞
などどれもそんなにお金がかからない。お金持ちの方が堅実な時間の過ごし方をしている。人間は本当に有意義な時間の過ごし方を考えると、意外とお金がかからないものだ。時間やお金に余裕がない人ほどその場の刺激を求め、散財が伴う時間の過ごし方をする。自由になる時間が出来たときは、安易に刺激を求めずに、読書、絵画鑑賞、友人との懇談など有意義な時間の過ごし方を心がけたい。
出典;“Millionaire Next Door”
雪国舞茸の創業者大平喜信氏は、当時農栽培は不可能と言われていた舞茸の自家栽培を、四畳半のアパートにこもって四年間もの長きにわたり失敗を繰り返しながら続け、とうとう五年目にしてものにしてしまった。高価だった舞茸が庶民の台所によく見られるようになったのは氏の鬼神の様な執念のおかげである。
エジソンが電球を発明するまでに900回以上も実験に失敗していたのは有名な話だ。「900回も失敗したのだからそろそろ諦めたらどうだ」と友人に言われると「900百種類の失敗する方法を発明した」とエジソンは反論し実験を続けそうだ、彼は成功を確信していて諦めなかったのだ。
何かを成し遂げることは、温泉を掘り当てるのに似ている。近年の研究では日本ではどこを掘っても30%以上の確立で源泉にたどりつくらしい。掘り続ければいつか成功が待っている。しかし闇雲にどこでも掘ればいいというものではない。掘り始める前に掘る場所を慎重に選ぶことも大切だ。
諦めなかったと言う点で共通点のある、大平氏とエジソン。両氏にもう一つに共通なのは「いい場所を掘っていた」ということだ。大平氏は、庶民にとって高嶺の花だった舞茸の栽培という場所を掘り始め、エジソンは明かりと夜の生活の延長いう夢を掘り始めた。共に世の中の人が喜ぶ井戸である。
人間は自分の欲得の為だけにがんばりきれるものではない。両人とも諦めずにがんばり続けることが出来たのは、世のため人の為になるという使命感があったからに違いない。
ショーペンハウエルは「人生はやや鬱くらいがちょうどいい」と言っている。「やや鬱」は、堅実さ、正直さ、実直さ、慎重さ、粘り強さなどに繋がる。鬱の反対の躁はと言えば、放蕩、無責任、虚言、攻撃的、自信過剰、などマイナス要素に繋がりやすい。
アメリカなどからポジティブシンキングの概念が輸入されてからと言うもの、鬱よりも躁がいいと言う人が多い。しかし、である。
理想的なポジティブシンキングなのは、やや鬱の状態で発揮される事は歴史が証明している。史上大胆な発想で名を残した政治家、ナポレオン、リンカーン、チャーチルはいずれも軽い鬱だったと言われている。チャーチルは鬱がひどいときベッドから動けず、午前中は布団の中から指揮を執っていたことで有名だった。
ついついお金を散財してしまう人は、「自分はやや躁ではないか」と疑ってみることだ。そして、「やや鬱に行動しよう」と思えば、人生はうまくいく