生れ変わる!

極貧からの脱出。お金持ちになる方法、心と体の改善方法。

このページは自己破産体質改善を目的に書かれたエッセイです。

怒りへの対処法

怒りは冷静さを失わせ、理性を曇らせる。人生における様々な意志決定は怒りに影響されるべきではない。しかし、人間である以上怒りを抑圧するのは難しい。ではどの様に対処するのか?

 

怒りを感じている自分を客観視するのがよい。自分から怒りを取り除こうとするのではなく、怒りを感じながらも冷静な判断を下せるようにするのだ。自分のこの判断は怒りに影響されているのか?もし、怒りが無ければどの様な判断をするのか?

 

怒りは、恐れや、不安などと同じ脳幹から引き起こされる。理性を司る大脳皮質は怒りを発露しないばかりか、怒りを抑える機能がある。怒りを感じたときにこそ、論理的に物事を考えるべきだ。叡知に根ざした倫理観は大脳皮質が司る。脳幹の怒りを大脳皮質に押さえてもらうに限る。

 

怒りは損得から火がつく事が多い。損得で火がついた怒りは、正邪で治めるべきだ。怒りを覚えたら、何が自分に取って得かではなく、どの様な行動をする事が正しいのかで、判断すれば怒りに振り回されることはない。

 

心に浮かぶ否定的な思いを制御する

心に浮かぶことは制御出来ない。感情は深くて謎の多い無意識に支配されていると言ったのはフロイトだ。意志の力で、否定的な考え、邪悪な考えが浮かばない様にしようとしても、心のなかでそのことを避けようとすればするほど、そのことを思ってしまうというジレンマに陥る。

 

マインドフルネスとは、心に浮かぶ邪悪なこと、否定的なことはそのままにしておき、それとは少し距離を置いて、今進行している目前のタスクに集中する事で、無意識を意識的に制御する方法をいう。様々なマインドフルネスの手法がある。森田療法、ヴィバッサナー瞑想、認知行動療法などは、ストレス軽減やうつの治療に高い成果を上げている。

 

今、お金も問題で思い悩み、否定的な考えにとらわれている人は、否定的な感情はそのままにしておき、日常のやらなければならない事に集中してみてはどうだろう。タスクをこなすうちに心が澄んできて、思い悩んでいても、心が軽くなってくる自分に気がつくはずだ。

 

心拍数

動物の寿命について記した「像の時間、ネズミの時間」によれば、鼓動のゆっくりさと寿命は比例しているらしい。像の心臓はゆっくり脈打っていて、長生きだ。ネズミの鼓動は早く寿命は短い。しかし、ネズミが短命たど哀れむ必要は無いようだ。ネズミにとっての一生と像にとっての一生の体感時間は実はそんなに違わないのでは無いかとこの本は推察している。

 

慈恵医大病院、南雲医師のアンチエイジング本が話題になっている。南雲医師によれば、スポーツはあまりしない方がいいらしい。一生で打つ心拍の数は決まっていて、激しい運動によるペースの早い鼓動は寿命を縮めると言うのが南雲医師の自説だ。ゆっくり歩き、軽く汗ばむ位がちょうどいいとのこと。心拍数と寿命との関係は人間にも当てはまるらしい。

 

生き急ぐ様な生き方より、ゆったりとした生き方の方が成果を生むことがしばしばある。人は、余裕の無い忙しさに見舞われるとストレス過多になり心拍数が上がる。このような状況は長続きしない。ウィンブルドンを制した往年の女子テニスプレーヤー、マルチナナブラチロアは闘争心に燃えた時より、リラックスしてゆったりとして気持ちで戦った決勝戦は勝利出来たと言っている。

 

心拍数を上げないで一生懸命仕事や人生に向き合うのが困難を乗り切り成果を上げる要諦とアスリートも教えている。