極貧からの脱出。お金持ちになる方法、心と体の改善方法。
このページは自己破産体質改善を目的に書かれたエッセイです。
円高が進んでいる。ある国の通貨が買われているのは、会社でいえばその会社の株が買われているのと同じで、国としての”株”が上がっているのだ。経済も政治パッとしない日本にお金が集まるのは変な感じがするが、実は道理がある。
国を人間や家庭に例えると分かりやすい。日本は長年働いて来た貯金の有る老人なのだ。家族の中でお金の貸し借りはあるが、他人様から借金がある訳ではない。節約家(=デフレ)なので出費も少ない。一時的にお金を預けるなら信用のおける家族だ。
金融用語で”お金をパークする”と言う言葉がある。お金を安全な所に一時期避難させるという意味合いだ。今の日本は、お金を一時的に預けている裕福な老人家庭と考えると分かりやすい。
若い頃は年を取るのが嫌と思うのが人情だ。しかし、年を取ってみると、「案外悪くないな」と思う人は少なくない。若い頃より人生の自由度が高いのだ。日本も老人になったかもしれないが昔より人々の自由が増えたのではないだろうか。
パターン①とパターン②一見同じお金の使い方だが、大きな違いがある。
パターン①
グラフィックデザイナーが最新のパソコンを借金して買った。
個人タクシーの運転手が営業車としてトヨタクラウンを借金で買った。
鍼灸師を目指して専門学校の学費を借金で払った。
社内公用語が英語の会社に入って、借金して英会話スクールに通った。
ストリートギタリストが借金してギブソンを買った。
パターン②
子供や妻が使う自宅用のパソコンが無かったので借金して買った。
車好きのサラリーマンが借金してBMWを買った。
料理が趣味の弁護士が借金して料理学校に通った。
海外旅行に行くために借金して英語教材を買った。
趣味のギブソンのギターを借金して買った。
パターン①は借金して投入したお金が将来回収できる可能性がある。これは投資行為。一方パターン②の場合は満足感は得られても投入したお金を取り戻す事はできない。これは消費行為。消費行為の為に借金をしてはいけない。
借金には金利が発生するがこれは貸し手も借り手もビジネスという枠組みの中で考えると納得いく。借り手は金利以上のリターンを得れば投資行為が成功したことになる。金利以上の利益を得ることが出来るかどうかで借金するかどうかを決めるべきである。
苦難に直面したとき、その苦難の半分は心の中の幻影である。病気になって苦しいのは病気の痛みが半分。残りの半分は病気に対する心配や自分の生活に対する不安である。多くの場合その不安は取り越し苦労の事が多い。
お金の困難に伴う苦しさもその半分は取り越し苦労である。自己破産の手続きも終わってみればあっけなかったと言ったのは「社長失格」というベストセラーを書いたもとベンチャー経営者の板倉雄一郎氏だ。氏は自己破産後破産経験経営者として講演活動などで活躍している。
困難に直面したら他人事と思いバラの手入れでもせよと言ったのは、ヘルマンヘッセ。土いじりは人生を豊かにするとヘッセはその著書「庭仕事の愉しみ」で力説している。この本を読めば「庭仕事は瞑想である」と言ったヘッセに共感出来る。