生れ変わる!

極貧からの脱出。お金持ちになる方法、心と体の改善方法。

このページは自己破産体質改善を目的に書かれたエッセイです。

泰然自若

中国の古典、韓詩外伝に人は何のために本を読んで学ぶのかを教えた一説があります。

 

「学ぶは通ぜんが為にあらざるなり。窮すれども苦しまず、憂うるも志衰えず、先ず禍福の始めを知りて、心に惑うなからんが為なり」

 

これを読みくだくと、「学ぶのは’通じる’つまり知識を蓄える為の行為ではない。窮地に立たされても泰然と苦しまず、憂いがあっても、志を貫徹しする為に学ぶ。災いや幸運の背景を知り、いたずらに惑わない為に学ぶのである」という事でしょうか?

 

不透明で先が見えないときは不安が増大するものです。去年の大震災で、一瞬にしてすべてを失った人などは苦しんだり、うろたえたりするのが当然と思います。

 

しかし、いにしえの教えは、幅広く古典や歴史に親しみ、教養を積めば不確実性に起因する不安や災難による憂いを克服し、志をもって生きていくことが出来ると言っています。

 

不安を取り除くために勉強し、教養を積む。お金に苦しんでいる貴方も、時間を見つけて古典に親しんで見てはいかがでしょうか?

 

アップルはどうなるか?

ipad3が発売になった。東京のアップルストア銀座は大にぎわいである。この、ipadやiphoneのアイディアは実は、スティーブジョブズが80年代に既に着想を得ていて、将来商品化したいと、当時のCEOジョンスカリーに話をしていたことをスカリーが最近証言している。先見の明にただただ敬服するのみである。

 

左記は、シリコンバレーの代表的企業のマネジメント図だ。この図で言えば、アップルは最近図の中心にある赤い点を失った事になる。

 

「ヒトデは蜘蛛よりなぜ強い」オリ・ブラフマン/ロッド・A・ベックストローム (著)という本がある。蜘蛛は脳がすべてをコントロールするのに比べ、ヒトデは、コントロールセンターが分散していて地方分権的だ。組織で言えばアメリカインディアンのアパッチ族などがこの形態らしい。リーダーが死んでもどんどん新しいリーダーが出てくるので、建国当時のヨーロッパから来た白人達は戸惑ったそうだ。左の図で言えばfabebookの組織に近い。

 

さて、筆者の経営バイブル「ビジョナリーカンパニー」ではアップル型の会社は長く繁栄しないとしている。中心の赤い点はいずれ引退を迎える。その後が続かないと言うのだ。先見性や判断力などが個人に属している場合、その個人が組織を去ると競争優位を失う事になる。

 

最近読んだスティーブジョブズの自伝を読むと、しかし、そのような事にはならないかもしれないと思うようになった。どうもジョブズは自分が去った後のアップルの事を考えていた節がある。先見性や判断力を個人としてではなく、組織として発揮するような仕掛けを会社に植え付ける努力をしていた節があるのだ。これから問われるアップルの真価。一人の天才を一万人で支える会社なのか、多くの天才を排出する組織自体が価値を持つ会社なのかは、もうすぐ分かる。