生れ変わる!

極貧からの脱出。お金持ちになる方法、心と体の改善方法。

このページは自己破産体質改善を目的に書かれたエッセイです。

長所を伸ばす

よく人から欠点を指摘される。私は開き直る事にしている。曰く「人には長所と短所というモノがある。短所ばかりに目くじらを立てないで欲しい」と。

 

勤務先の給湯室での話。洗い物をするのに通常湯温は40度くらいに設定されているが、私は50度に設定する。自分の洗い物が終わり元の温度に戻さずにそのままにしておくと次に使った同僚からクレームがくる。あるとき詫びてもなかなか許してもらえなかった。この同僚に対して「人には長所と短所というモノがある。申し訳ないが忘れっぽいのは私の短所だ。短所はなかなか直らない」と開き直った。同僚は怒り心頭に発したようだったが私はその場を立ち去った。翌日その同僚から「昨日は言い過ぎた。申し訳ない。」と詫び事をもらった。

 

欠点を直すのは、長所を伸ばすのに比べ3倍の労力がかかる。同じ労力を注ぐなら長所を伸ばすに限る。その方が世間の役に立てる。欠点はと言えば、隠さず世間にディスクローズするのが良い。ディスクローズの延長線上に開き直りがある。

 

長年管理職や経営者を務めた経験から、適材適所こそ組織繁栄の決め手と確信している。この適材適所は言い換えると、「人間の長所と短所は簡単には変わらないのでその人の長所を活かす仕事をお願いすべき」ということになる。仕事の上ではこのことは皆分かっているのだ。

 

家庭生活や人生一般となった際に「欠点は直せ」となるのは、共同作業が成功のキモであった稲作文化の影響だと柳田国男は言っている。秀でた才能より欠点のない均質な作業を求められる農村文化の名残である。都会に住む人はもちろん、稲作をする人も機械が作業をしてくれる現代において、昔の農村の名残で人生を窮屈なモノにする必要は無い。

 

君子危うきに近寄らず?

危ないところには近寄らないに限る。近寄らなければ被害を受けない。しかし人生が難しいのは、最大の難敵が己自信であることが多い事にある。

 

ダイエットに成功しないのも、己を克服出来ない事が原因だ。お酒を控えることが出来ないのも、夏休みの宿題がたまるのも原因となる敵は己の中にある。この敵は「感情的な自分」という難敵。

 

己に近寄らないと言う事は幽霊にでもならない限り難しい。ではどうすれば良いか。幽霊になったつもりになるのが良い。幽霊になって空中にふわっと浮いたつもりで空中から己を観察してみる。その際肝心なのは、幽霊の方が自分で人間の自分は他人と思う事だ。

 

太るのが分かっているのに夜食を食べている自分。今日は休肝日にしようと思っていたのに、ついついウィスキーのボトルに手が伸びる自分、やらなければならない仕事になかなか手が付けられない自分、そんな人間の自分を空中の幽霊が客観的に見ている。

 

幽霊(=自分)がその時どう思うかを冷静に受け止めよう。そして幽霊のアドバイスに従って見るのだ。

 

お金に問題を抱えているあなたも幽霊にアドバイスを求めてみよう。きっと「さっさとけりを付けて新しい一歩を踏み出せ」と励ましてくれるに違いない。この時、幽霊(理性的な自分)が実は守護霊だった事が分かる。

 

着手する力

なかなか物事に着手出来ない人がいる。やらなければと解っているのだが、腰が重い。着手出来なければ何事もスタートしない。このような人は素質や才能があっても成果を出すことが出来ない。

 

根性では着手力は身につかない。大きなカベを乗り越えたり、困難を突破したりしようとするときには根性は役に立つ。カベや困難は非日常だからだ。物事への着手は日常の習慣がモノを言う。毎日の生活に根性を使い続ける事は誰にも出来ない。

 

ではどうすれば良いか?着手力が日常だとすれば、着手の習慣を身につけるのがよい。習慣はこまめで継続的な練習で身につく。また、一旦習慣にしてしまえばそれを実行するときに苦痛は伴わない。歯を磨いたり、風呂に入ったりすることを苦痛と思わないのと同じ理屈だ。

 

少し気が進まないな、嫌だな、と思う事に着手する練習をしてみたい。最もいい練習台はトイレ掃除。トイレ掃除は誰も気が進まないが、やり始めると意外に面白い。出来れば掃除用具は使わずにタワシと雑巾を素手で使いたい。気が進まない感覚が面白さに変わっていく落差がいっそう実感出来る。

 

この落差の経験が積み重なっていくと貴方も実行力のある人になれる。