生れ変わる!

極貧からの脱出。お金持ちになる方法、心と体の改善方法。

このページは自己破産体質改善を目的に書かれたエッセイです。

善悪は相対的である。

戦争時に兵隊として人を殺しても罰せられることはない。犯罪者として世間から糾弾されることもない。オサマビンラディン氏が殺された時に、ホワイトハウスの特別室にはアメリカの指導者達が集まり、実況中継で殺人の現場を見ていた。家族と一緒にいた人がその場で殺された。

 

タリバンにより鼻と耳をナイフでえぐり取られた若い女性の写真が反響を呼んだ。暴力を振るう夫からの逃亡し逃亡罪で、イスラム法に則り罰を受けたらしい。非人道的だという議論はおいておくとして、彼らの社会ルールに則り罰せられた訳で、鼻をえぐった人は刑を執行したに過ぎない。

 

正義か悪かはその社会がどの様なルールをもっているかで定義される。悪法も法は法なので従うと言って毒をあおったソクラテスは遙か昔からこのことを理解していた。

 

自己破産は、立法国において認められている近代法治国家における市民の正統な権利である。ベニスの商人に見られるような終わりのない催促に終止符を打った近代法理の証である。

 

破産を検討している人で、一抹の罪悪感を感じる人は、是非法律の文面を一瞥して欲しい。

 

右脳でお金を使わない

住宅を購入する際に無理をしてしまう人は、マンションのモデルルームで夢を見てしまった人です。標準タイプより広めの部屋、きれいな家具、ライフスタイルを想像させる営業マンの上手なトークなどでもしも自分がそこに住んだらとイメージしてしまうのです。イメージや想像は右脳が担当する部分ですので、冷静な計算が出来なくなり、「食費を我慢すれば返済できるか」などど無理なローンを組んでしまいます。自動車のショールームに行き、試乗して車を購入してしまう、ブランドものの洋服を試着して購入してしまう、なども同じ感情が働いているのかもしれません。

 

日本のインターネット接続料を安くしたと言われるYahooBB。事業開始の時に無料でアダプターを配り、使わなければキャンセルできるという大胆なマーケティング手法でユーザーを拡大しました。実はこの戦略は人間の脳生理を利用した的を得たものです。人間は得る喜びより失う喪失感を強く感じる傾向があります。一度便利なものを使うとそれを手放すのが苦痛になります。よく最初は無料で使え、使い続けると有料になるインターネットサービスがありますがこれも同じ戦略です。使ってもらい、ある程度よいサービスであればそのまま使い続けたくなるのが人情の様です。

 

モデルルールや試着、試乗などはいずれも、このちょっと使ってみるという使用経験を提供し需要を強く喚起する戦略です。この強力な戦略に対し冷静に対応する方法はと言えば、「体験しない」に限ります。感情を司る右脳にバトンを渡さずに、住宅ローンの適正返済額はいくらまでかと左脳(理論を司る)で計算してその予算内で物件を決める。物件のランクを決めてからモデルルームに行く。自動車も洋服も最初に予算を決め、その予算に適応するお店に行き買い物をするなどです。

 

感情で購入したものの満足感は長続きしないものです。意を決して勝ったブランド品がクローゼットでほこりをかぶっていませんか?ものは所有する喜びより使う喜びです。実用的かどうかは右脳では判断できません。

 

離人症になってみる

離人症という精神疾患がある。物事に現実味が持てず体験することがあたかも他人事の様に感じる精神疾患である。いつも離人症なら治療の対象だが、たまになら離人症は都合が良い。何か辛いこと、苦しいことに直面した際、これは他人事だと思って淡々としているのは精神衛生に良い。そもそも人生は山あり谷ありなのだから。

 

辛い局面をどう捉えるかで人生のしんどさが違ってくる。「困難はレッスンだ。その課題を習得するまで繰り返し同じような困難が襲ってくる」と言ったのは、ベストセラー作家のチャーリーカータースコットだが、困難をレッスンだと認識することは、他人事と認識することと相通じるものがある。

 

日蓮が「七難八苦を我に与えよ」と言ったのも大げさではあるが、同じ理屈に違いない。