生れ変わる!

極貧からの脱出。お金持ちになる方法、心と体の改善方法。

このページは自己破産体質改善を目的に書かれたエッセイです。

考え方の癖

物事を悲観的に捉えてしまう人には、考え方に癖がある。考え方が癖であることに気がつかないと、どんどん悲観的にものを考えて、精神的に疲弊してくる。

疲弊を防ぐには、癖を知るのがよい。以下に代表的な癖を挙げる。

 

「白黒思考」曖昧な状況を嫌い、物事をゼロかイチで考える。仕事で少しミスをして部長に叱られると、「自分は仕事が出来ないダメな人間だ」と決めつけるような思考法。

「べき思考」済んだ事を「ああすべきだった」、「こうすべきだった」と思い悩む。

「深読み思考」人の気持ちを一方的に深読みして、思い悩む癖。食事中に相手がちらっと時計を見ただけで、’もう帰りたいんだ’などと思いこむ思考。

「先読み思考」自分は出世しないとか、今度の人事異動で不本意なところに飛ばされるとか起きてもいない先の事をあれこれ思い悩む取り越し苦労タイプ。

 

思い当たる人は、これらの思考法は癖であって、考えている事は客観的な事実では無いと気がつく事が重要だ。これら悲観思考への対処法は、柔軟な考え方を訓練で身につけること専門家は言う。例えば、ミスをしても、「ミスは誰にでもある。現に部長もこの間ミスをしたではないか。重要なのはミスを教訓とすることだ」とか、「時計を見たのは帰りたいのではなく、単に時間が気になっただけではないか。帰りたいと一方的に疑るのは’深読み思考’だ」とか認識するのだ。

 

考え方の癖は、自動思考と呼ばれる。脳の原始的なところで考えるというより’感じる’のだ。この嫌な’感じ’は、思考を司る大脳皮質による柔軟思考で中和出来る。自分の考え方や感じ方の癖を客観視出来て、大脳皮質を使って柔軟に修正出来ればピンチに強い人になれる。

 

環境の力

脱サラして新しい仕事場に自宅を選ぶ人は多い。事務所を借りる家賃もかからないし、移動の時間も無い。しかし、自宅を仕事場にしている人の中に少なからず、仕事の成果が上がらないと悩んでいる人がいる。早く起きて仕事を始めようと起きるには起きるが、なかなか仕事に着手出来ないでいたり、少し疲れたら昼寝をしてしまったりと気持ちにけじめがつかないのだ。

 

サラリーマン出身の作曲家の来生たかおさんは、自宅の敷地内に仕事場をあつらえて、朝9時に出勤しているそうだ。5時になったら仕事場から帰ってくる。クリエイティブな仕事をしている作曲家などは自宅の仕事に適していそうに思えるが、自宅とは別の職場という環境が安定したアウトプットを生むそうだ。来生さんはこのスタイルを続けていくとのことである。

 

筆者は大学受験に失敗し浪人生活を送っていたことがある。自宅で勉強した方が効率が良いと思い不合格を知った2月からいわゆる’宅浪’をはじめたが、全く成果が上がらずに5月から予備校に通った。決まった時間に予備校に行って授業を受けるという環境の力が継続的な学力を付けてくれたように思う。

 

人間は環境に大きく左右される。お金の事で問題を抱えていたり、仕事の成果が上がらないと悩んでいる人は、自分の環境を見直して欲しい。自宅で仕事をしている。仕事の邪魔が入る。後ろ向きな人に囲まれて仕事をしているなど、環境に問題があって仕事の成果が上がらないと思われる場合は、思い切って環境を変える対策を打ってみてはどうか?

 

サラリーマンの場合、仕事場を変えるわけにはいかないが、それでも出来ることは多い。例えば、まわりの人に断ってヘッドフォンを付けて仕事をするとか、タスク管理に便利な手帳にTO DOを書き出し、いつも机の上の目につくところにおいて置くとかは効果的だ。

 

外回りの仕事の人は、事務仕事は会社でせずに、最近流行の喫茶店などで仕事をする’ノマド族’になって見るのも良い。喫茶店は意外と仕事がはかどる場所なのは、多くの人気作家が仕事場に選んでいることからも伺える。

 

コントロールとマネジメント

人をコントロールしようとする人がいる。そのような人は他人をコントロール出来たと思っても、相手は内心納得しておらず、後々お互いの人間関係に亀裂が入ったり、仕事の関係の場合、成果が上がらなかったりして行き詰まることが多い。イソップが「北風と太陽」の寓話で、強制的に人を動かすことは出来ないと説いたのは2600年も前の事だ。人は自分が納得しないことをさせられても、長続きがしないばかりか集中すら出来ない。

 

人材を上手にマネジメントする人がいる。このような人は太陽の様に人を扱う。このような上司をもった部下、感化され、自分からやる気をもって一生懸命に取り組む。本人も幸せだし、仕事の成果も上がる。

 

ボランティアのチームが穴を掘るとする。片方のグループには朝9時に集合といい動きやすい格好をしてくるように言う。皆が集まったところで穴を掘るように言う。何の為に掘るのかは説明しない。ツルハシの持ち方やスコップの扱い方を口やかましくいい、サボっていると厳しく注意する。このグループの人たちはきっと疲れるのが早い。

 

もう片方のチームには、大震災で水源が枯渇し約3千人の人が飲み水に困っていると説明する。専門家が水脈を発見したが、人手が足りないので穴掘りに協力して欲しいと目的を説明する。目的意識を持ってもらい、求めるべき結果をハッキリして作業に入ってもらう。作業の途中で仕事の段取りなど細かいことは口出しをせず、結果のみをもとめる。たぶんこのようなチームはやる気をもって事に当たる。疲れも少ないはずだ。

 

二つのチームの取組み姿勢の違いは何に由来するのか。それは、目的意識を持って、権限を与えられ、自由に仕事に取り組む時に、人はやる気を出すという人間の根源的な意志だ。抑圧され、監視されながらではやる気は長続きしない。やり方を細かく管理するプロセス管理は長続きしない。目標をしっかり共有しやり方は任せる結果管理型のリーダーに人はついて行く。