お金持ちになる方法

きれいなモデルルームと愛想のいい営業マンに注意

家を買うときにモデルルームを見に行くひとが多いと思います。立派なモデルルームで美人の案内人が多数いる会社をみて「信用ができる会社だ」と感心したりしていませんか? 同じように、デパートで売っている化粧品。きれいな陳列棚とお化粧のプロの説明に一流ブランドの証だと納得してしまう貴方。そのような人は銀座の松屋で香水を買うのかもしれません。しかし実は多分同じものがインターネット通販で半額で買えるはずです。新築のマンションも販売締め切りから1ヶ月もしないうちに2−3割安い中古(実際は未入居)が出回ります。

 

モデルルームの立派な敷地、案内人。一等地のデパード一階売り場。多くのマネキンさん。実はみな経費です。一説によると、家の場合販売価格の15%程度をこのような経費に当てているとのこと。3000万円の家なら450万円です。

 

このブログでも紹介した、感情で買い物をする人の為にこのような経費をかけ、ものを販売しようとすることをマーケティングといったりします。賢い消費者はこのようなマーケティングの罠に引っかかりません。きれいな広告や感じのいい販売員には頼らずに、自分の左脳で実用的か、必要か、長く使えるかなどを吟味します。

 

アルマーニの背広を作っているトルコの工場が自社ブランドを立ち上げた際に、日本、中国などの国では全く売れなかったけど、イギリスやスエーデンなどでは大ヒットしたそうです。ブランドではなく実際の価値でものを買う賢い消費者が多い証です。

買い物は左脳で

化粧品は人件費と家賃の固まり
化粧品は人件費と家賃の固まり

直近で買い物をしたときのことを思いだして下さい。必要に応じての出費だったのか、感情で欲しくて買ったのか、さあどちらでしょうか?

 

もう一つ質問です。感情で欲しくて買ったもので、実用的ではないもの、実利の無かったものは、現在貴方に満足感を与え続けていますか?

 

おそらく、実用的で無かった買い物は、購入時点をピークにその品物の魅力は急激に劣化し色あせてきたのではないでしょうか?

一方そんなにわくわくして買ったものではないけど、使って見ると非常に使いやすく、また役に立つものは使うたびに愛着が湧き満足感を感じるのではないでしょうか?

 

結局実用的なものしか、持続的に満足感を与え続けることは出来ないものです。そうと分かれば、買い物をするときには感情を司る右脳を封印し、実用的かどうかを判断する左脳をフル回転させ財布を開くべきです。

買った後は、右脳のスイッチを入れ実利に伴う満足感を得られると同じものを長く使う事が出来て経済的です。

 

バーゲンセールはお好きですか?

自分のお金の使い方の「癖」を知ることは節約に繋がります。

 

一例を紹介します。あなたはバーゲンセールがお好きですか? ブランド品などの安く売っているバーゲンセールに行く人は堅実な倹約家と思われがちですが、バーゲンセールや安売りの売り出しが好きな方は、実は浪費家という調査があります。

 

そこで質問です。いまは春です。あなたは、バーゲンセールで非常にお買い得な商品を見つけました。デザインも良いし値段も安い。

 

冬物ですが、「さて貴方は購入しますか?」

ここで購入すると答えたかたは浪費家です。

京セラの創業者でJAL会長の稲盛和夫さんの本に「会計の実学」があります。非常に良い本です。この本に稲盛さんのお母さんのお話が載っています。

 

お母さんは優しい人で、行商の野菜売りのおばさんが行商の帰りによって安く売る野菜をいつも買っていたそうです。稲盛さんの父親は反対でしたが、お母さんは「半額でサツマイモが買えるのだから買う」といっていつもそのおばさんから根菜を買っていたそうです。

 

さて、その結末はと言いますと、数日経って稲盛少年は土の中に埋めたサツマイモを掘り返し、傷んだところを削って小さくなった芋を味噌汁に入れる母親をいつも目撃していたとか。これを教訓に京セラを起業してから稲盛さんは多少安くても今いらないものは買わないと決めたそうです。

 

後にトヨタなどがこの方式をジャストインタイム仕入れと呼んで一斉を風靡しました。

 

バーゲンに行くと、すぐにはいらないけど質も良く安いのでつい買い物をしてしまう貴方は、稲盛少年のお母さんと同じ過ちを犯しているのです。